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フィールド調査

豊かな体験の場づくりをすすめ、未来にふるさとの生態系をつなぐため、現在及び過去のほしはら山のがっこうを中心とした上田町の景観を把握し、植物の植生調査・生物調査・その他必要な調査を行っています。

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スライドショー候補写真 (6).jpeg

●調査内容、調査方法及び調査期間

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昔生えていた植物やいきもの、
​暮らしの様子や文化活動など

過去に見られた動植物やふるさとの暮らしを、「里山保全活用ビジョン策定メンバー(上田町のみなさん)」によるワークショップで記録しました。調査結果は、里山保全活用ビジョンに「上田町のふるさと資源」として掲載しています。

​ほしはら山のがっこう
里山保全活用ビジョン
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ワークショップで出た特徴的なふるさと資源
〇動植物

・アキサンショウウオ
​・ヒキガエル

・ササユリ

・リンドウ など

〇暮らし

・薪や炭づくり

・落ち葉の堆肥 など

ワークショップの様子
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ふるさとの景観を構成する生物資源としての動植物相の把握

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植物の植生調査

近年、全国的にシカが増えて、農作物、樹木の葉や皮、草花などを食べてしまうので、様々な影響が出ています。ほしはらの森でも、これまで普通に見られていたスミレやイチヤクソウなど様々な花が観察できなくなり、樹々のひこばえや芽生えも見られない状態になっていました。また、シカに樹皮をはがされて枯れてしまう木も増えてきました。

そこで、ふるさと景観を構成する動植物の把握を図る上においても、シカ防護柵の設置を行い、柵内外の植生と変化を調査することにしました。また、柵内においてさらに、里山の林床植物がより復活しやすい環境をつくるため、人が立ち入らないように杭とロープで柵で囲った「重点観察エリア」の変化を調査しています。

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2023年度は、今後の植生復活状況の変異を調査するため、基礎データとして植生の現況調査を実施しました。その結果、ほしはらの森(森林エリア)で87種類(樹木含む)、フィールド全体で110種類の植物を確認しました。また、重点観察エリアにおいて33種の植生を確認しました。

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調査
​結果
(2023年度)

2024年度は、鹿防護柵を設置後の植生調査を実施しました。その結果、ほしはらの森で102種類(樹木含む)を確認しました。その中で、前年度に確認できなかった植物16種類の良好な生育と、イチヤクソウ・オオバノトンボソウの開花が見られました。

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調査
​結果
(2024年度)
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イチヤクソウ
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​生物の生息調査

鹿防護柵の設置や里山の生きものが生息しやすい環境づくりによる保全状況を検証するための調査をはじめました。

体験フィールドにおける確認種を、昆虫類、その他節足動物、鳥類、哺乳類、両生・爬虫類ごとに、確認場所及び確認月がわかるように整理しています。

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調査
​結果

星の原っぱ(休耕田エリア)において、81種類の昆虫や動物を確認しました。

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調査
​結果

フィールド全体で311種類、そのうち星の原っぱ(休耕田エリア)では162種類の昆虫や動物を確認しました。

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食害・外来種の影響

現在、取りまとめ中です。

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対策(防護柵設置、フィールド整備など)後の変化(追跡調査)

シカの防護柵を設置した後、植物の出現状況を追跡調査するための調査区を設置しました。

調査区の大きさは10m四方で、シカの防護柵の内外の平地と斜面に、間伐や枝打ちにより地面に太陽光が当たるなどの里山管理を行うエリアと行わないエリアの合計4調査区において、植生状況を継続して調査しています。

シカ防護柵内外の様子2025年3月
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柵の内側
柵の外側
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調査
​結果
(2024年度)
 

2024年度、柵設置から一年以内に、柵の内側でチゴユリやヤマジノホトトギスなどこれまで確認できなかった植物16種類を新たに確認しました。また、柵の設置前には開花が確認できていなかったイチヤクソウとオオバノトンボソウの開花を確認することができました。防護柵設置前は、開花まで成長するまでにシカに食べられていたことが考えられます。

​4調査区で、シカの影響を大きく受ける草本層(地面に生えている草や若木などの植物)の種数を比較すると、管理エリア(間伐などによって整備している)では柵の外側15種類、内側42種類でした。また未管理エリア(整備していない)では、外側2種類、内側10種類でした。どちらも柵の内側の種数が多いことから、これまで芽生えてもシカに食べられて消失していたものが、柵の設置によって食害に合わなくなり、確認できるようになったと考えられます。

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このページは2024年度独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて作成しました。

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