ヌルデシロアブラムシの話
ヌルデの虫こぶは、ヌルデシロアブラムシが寄生してできることは、ほかの記事で紹介しました。
晩秋に虫こぶを開けると黒い小さなアブラムシがたくさんいます。なかには羽がある虫もいます。羽の生えた虫は、虫こぶから飛び出して、チョウチンゴケのなかまに移動して世代交代しながら冬を過ごします。
春になってヌルデの新芽が伸び始めると、再び羽が生えた虫がやってきて、新芽に卵を産みつけます。孵化した幼虫は新芽に部屋を作らせる物質を出して虫こぶが出来ます。虫こぶの中でアブラムシは世代交代を繰り返すのです。
2種類のまったく違う植物に寄生して巧みに子孫を残すアブラムシのくらしがどうやって出来たのか、自然の不思議です。

