ジャコウアゲハはふわふわと優雅に飛びまわる10センチほどの黒いアゲハです。5月に見かけるのは、今年の春に幼虫から成虫になった2化目の個体です。
ジャコウアゲハは、ウマノスズクサという蔓草を食べます。この草には毒があり、幼虫は毒を蓄えて成虫になります。鳥はジャコウアゲハを襲っても、吐き出して二度と襲わないそうです。
成虫が優雅に飛ぶのも、鳥に襲われないのを知っているからでしょうか。
幼虫やサナギがおもしろい形をしているので、コメントを見てください。
写真の虫たちは、あいあいさんの家のまわりにいるのを、あいあいさんが撮影してくれました。
(2021.5.24)
サナギは、独特の形をしています。和服の女性が逆さ吊りになっているように見えることから、怪談の番町皿屋敷に登場するお菊さんにちなんで、お菊虫と呼ぶことがあります。
幼虫は、黒地に白や赤のもようがあり、イボのような突起がからだ中にあります。 つつくと臭いにおいが出るツノを出すのは、ほかのアゲハと一緒です。
写真の幼虫は、2回目の脱皮をしたばかりて、3匹そろって下向きになっています。